ワーファリン(ワルファリン)を服用する人が青汁を飲めない理由

健康のために飲んでいる方も多いであろう「青汁」。

薬ではなく健康食品なのであまり「飲み合わせ」について意識したことはない、という方も多いと思います。

しかし、一部の薬、具体的にはワーファリン(ワルファリン)を飲んでいる方であれば青汁を飲んではならない、という指導を受けます。

どうしてワーファリンを飲んでいる人は青汁を飲んではいけないのか?その理由は?

他の薬とも青汁は相性が悪いのか?

といった、薬と青汁の関係について調べてみました。

青汁と相性が悪い!「ワーファリン」の役目と働きとは?

なぜ「ワーファリン」を飲んでいる、処方されている人は青汁を飲んではいけない、と言われるのでしょうか。

当然ながら理由があるのですが、その理由を知る前に、そもそも「ワーファリン」とはどのような薬なのか知らない、という方も多くいらっしゃることかと思います。

ですので、まずはワーファリンという薬が持っている働きや、どういった病気や症状に対して処方されるのかを解説していきたいと思います。

「ワーファリン」は血液の凝固を防ぐための薬

ワーファリンは製薬会社「エーザイ」が発売した薬で、その薬用成分は「ワルファリンカリウム」というものです。

この薬は血管の中に出来た血栓を溶かす効果があります。

本来であれば血栓が出来ても自然と血栓を溶かす作用(線溶現象といいます)が働くため、こういった薬を飲むことなく血液の流れが滞ることもありません。

しかし、病気などで血栓を溶かす力が弱まっている場合、血栓症を起こしやすくなってしまいます。

そのため、血栓が出来ないように血液を固める作用(凝固作用)の働きを弱めるために、ワーファリンという薬を利用するというわけですね。

「抗凝血剤」と言われる薬であり、錠剤と顆粒タイプがあります。

血栓を作らないための重要な薬ではありますが、以下のような副作用が出ることがあります。

  • 鼻血、歯茎からの出血
  • 傷口からの出血が多い
  • 尿が赤やコーラ色になる
  • 内出血が起きやすくなる
  • 吐き気や頭痛

ワーファリンが処方されるのはどのような病気?

ワーファリンの効果や効能はわかっていただけたかと思います。

具体的にどのような症状や病気に対してこの薬が処方されるのか?という点についても説明しておきましょう。

基本的には血管が詰まることで起こり得る病気の予防として利用されます。

脳の血管に血栓が出来てしまうことから起こり得る「脳卒中」、その中でも心房細動という、不整脈が原因である「心原性脳塞栓症」の予防には高い効果があります。

他にも心筋梗塞、腎梗塞、腸梗塞といった、様々な部位の血管に血栓が出来ることによって起こり得る病気の予防に使われます。

まだまだあり、

  • 静脈血栓症
  • 肺塞栓症
  • 深部静脈血栓症
  • 末梢動脈疾患

といった、「血栓が出来ることで起こる病気」全般の予防、あるいは治療のために幅広く使われているお薬なんです。

ワーファリンというお薬、初めて知りました!

血液をサラサラにするというと玉ねぎなんかを思い浮かべますけど、お薬でもサラサラに出来るんですね。

しかも血栓を溶かす効果があるなんて、すごいです!沢山の病気の予防や治療に使われているんですね。

病気などでどうしても血栓が出来やすい人もいるし、検査で血栓が出来ているのがわかって治療しなければならない人など様々だろうが、幅広く使えるいい薬だ。

副作用には多少注意しなければならないが、処方の際にきちんと説明をしてもらえるし、わからない場合は医師や薬剤師にきちんと質問しておこう。

唯一残念な点を言うならば、青汁と相容れないところだな…。

なぜ青汁がダメなのか、その理由は「ビタミンK」にあった!

血栓の予防・治療に非常に高い効果がある「ワーファリン」。しかし、この薬は青汁の効果とは特別関係がないように思えます。

なのになぜ、ワーファリンを飲んでいる人は青汁を飲むことが出来ないのか。

その理由は、青汁にに含まれている成分のひとつ「ビタミンK」にありました!

「ビタミンK」は「ワーファリン」の効果を打ち消してしまう

ビタミンA、B、C、D、Eなどに比べると少々馴染みがないビタミン「ビタミンK」。油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」のひとつです。

ビタミンKには主に以下の3つの働きがあります。

  • 血液を凝固する
  • 骨のタンパク質を活性化する
  • 血管の健康を維持する(石灰化の防止)

その中の「血液を凝固する働き」、これがポイントになっています。

ビタミンKは、血の塊を作るための材料としても使われます。…となるとちょっと嫌なイメージを持ってしまうかもしれませんが、何かしらケガをして出血した時に、血が止まるのはビタミンKの作用で血を固めているからです。つまり「止血作用」ですね。

しかし、「ワーファリン」はこのビタミンKが血液を固める働きを「弱める」ことで血栓を作らないようにし、血液をサラサラにしています。

ここでピン!と来た方も多いと思いますが、ビタミンKが入っている青汁を飲むと、ワーファリンの血栓を作らないようにする働きを弱くしてしまうんです。

そのため、「ワーファリンを処方された人は青汁を飲んではならない」と言われているんですね。

青汁には豊富にビタミンKが含まれている!

なぜ「青汁」がダメ!と言われるのか。それは当然ながら、青汁には豊富なビタミンKが含まれているからなんです。

そもそも青汁のメインの原料であるケールや明日葉には、これだけのビタミンKが含まれています(100g中)。

明日葉(生) 明日葉(ゆで) ケール(生) ケール青汁
500μg 380μg 210μg 1500μg

出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

成人男性及び女性の1日の摂取目安量が「150μg」ですから、かなりの量が含まれていることがおわかりいただけるかと思います。

さらに、具体的な青汁商品(1杯分)のビタミンK含有量を調べてみますと、こうなりました!

商品名 含有量 主な原料
サンスター 健康道場 粉末青汁 180μg ブロッコリー、ケール、大麦若葉、
明日葉、モロヘイヤ
ファンケル 本搾り青汁 ベーシック 46~95μg ケール、水溶性食物繊維、
でんぷん分解物、
植物性ツイントース(オリゴ糖)
ヤクルト 私の青汁 91μg 大麦若葉エキス、水溶性食物繊維、
デキストリン

3種類と少ないデータではありますが、かなりの量が含まれていることがおわかりいただけるかと思います。確かにこれでは、ワーファリンの効果が弱くなっても仕方ない、と思えますね。

青汁以外にもある、ビタミンKが豊富に含まれた食材

青汁以外にも、ビタミンKが豊富に含まれている食材があります。いくつか気になるものをピックアップしてみました(いずれも100g中、単位はμg)。

項目 含有量など
お茶類 玉露(4000)、抹茶(2900)
海藻類 干しのり(2600)、カットわかめ(1600)、味付けのり(650)
納豆 ひき割り納豆(930)、糸引き納豆(600)
野菜類 ほうれん草の油炒め(510)、モロヘイヤ生(640)、ゆで春菊(460)

出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

特に納豆は1パック40g程度で240μg程度含まれるため、ワーファリンを飲んでいる人が禁止される食材のひとつです。

青汁ほどではありませんが、海藻類や野菜などにも含まれやすい成分なため、青汁以外にも食生活には多少注意が必要と言えるでしょう。

実際の数値を見てみると、青汁には本当にビタミンKが豊富に含まれているんですね。

商品によっては1杯で1日の必要量を摂ることも出来るなんてすごいです。

しかし、ワーファリンを飲んでいる人からすれば、それだけ強い打ち消し効果を持っている食品、とも言えるわけですね。

まさしくその通りだ。

青汁は当然ながら健康な人が飲む分には一向に問題はないし、不足しがちな栄養を補ってくれる素晴らしい食品だ。

しかし、その栄養価の高さが特定の薬を飲む人には残念ながら仇となってしまうわけだな。

他にも知りたい!ビタミンKと青汁に関するQ&A

青汁には豊富なビタミンKが含まれているという理由から、ワーファリンを飲んでいる方は絶対に飲んではならない、ということがわかりました。

その上で、「自分はこんな薬を飲んでいるんだけど」「ビタミンK以外の栄養素を青汁でとりたい」という声がありますので、そのことについてもちょっと調べてみました。

「バイアスピリン」を飲むと、ワーファリンと同様青汁はNG?

ワーファリンと同様、血液をサラサラにする効果がある薬である「バイアスピリン」。こちらを飲んでいる場合でも、青汁を飲むのはNGなの?と疑問に思う方が多いです。

結論から言ってしまえば、「バイアスピリンを飲んでいる場合、青汁を飲むことはNGではありません」(念のため医師に確認を取ることはおすすめします)。

なぜなら、同じ血栓を溶かす薬であっても、バイアスピリンは「抗血小板薬」といって、血小板が塊になるのを防ぐ薬だからです。

ワーファリンは静脈で生成されやすい「フィブリン血栓」を溶かすために使われる薬です。対してバイアスピリンは動脈硬化などが原因で動脈で作られる「血小板血栓」を溶かすのに使われるんです。

薬に使われている成分が違うため、バイアスピリンはビタミンKの影響を受けない…というわけですね。

ビタミンKの含有量が低い青汁はある?

前のトピックでも触れましたが、基本的に青汁の材料となる植物はビタミンKの含有量が多いので、「ビタミンKがゼロ」という青汁はありません。

しかし、原料の中では「ケール」が一番ビタミンKの含有量が少ないので、敢えて少ないものを飲むというのなら、ケールがメイン、あるいは100%のものを選ぶといいでしょう。

例えばですが、以下の2つの青汁はケール100%のもので、ビタミンK含有量が少なめとなっています。

商品名 含有量
遠藤青汁 ケール100% 粉末青汁 59μg
山本漢方 ケール粉末100% 39.3μg

ただ、やはりワーファリンといった薬を飲んでいる方は医師からもいくらビタミンKの含有量が少なくても止められる食品だと思います。

どうしても飲みたいのであれば、必ず医師に相談して許可を得てからにしてくださいね。

同じ血液をサラサラにする薬でも、使われている成分が違えばビタミンKの影響を受けないんですね。

自分が飲んでいる薬が青汁と相性がいいのか悪いのか、きちんと知っておくことが大事だと言えそうです。

うむ、ワーファリンの薬を飲んでいるケース以外にも、腎機能が弱い人や人工透析を受けている人は青汁は避けるべき食品だと言われている。

青汁は豊富な栄養素があるからこそ、摂取しすぎたら体に影響が出るものも混じっているから、どのような成分が入っているのかしっかりと把握しておくことがとても大切というわけだ!

健康の維持に有効な青汁。ただし飲み合わせには注意!

青汁は野菜が不足しがちな現代の食生活において、1日1杯~2杯飲むことで不足している栄養分を補うことが出来る、スーパーフードといってもいいものです。

しかし、豊富な栄養素が含まれている分、今回であれば「ワーファリン」という血栓を溶かすための薬の働きを、青汁に含まれている「ビタミンK」が弱くしてしまう…というように、人によっては青汁が「飲み合わせが悪いもの」になってしまうことがあります。

今回のワーファリンに限らず、普段から医師の指導の元、何かしらの薬を飲んでいる場合、もしかしたら青汁に含まれている栄養素が薬の働きを邪魔してしまっている、なんて可能性もゼロではありません。

せっかく治療や予防のために飲んでいる薬の効果が弱まってしまうのは悲しいものです。医師と相談し、体に負担をかけない範囲で青汁を楽しみたいですね。

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